●佐野ラーメン、衰退へのプロダクト化?…。
こんにちは。
平素より、佐野ラーメンマップをご利用頂き、誠にありがとうございます。
このラーメンマップは「友人に教えるため」という
偏ったコンセプトで作られています。ですので、変化も多い…のです。
そしてそのために…という事もあるのですが、佐野ラーメン店は時間の許す限りルーチンで回っております…。
…いや、ラーメン好きなだけです…。
今回このようなコラムを書くきっかけになったお店があります…ツイッターではお知らせしていましたが…。
以前から他店でも感じていた事ではあるのです。

みなさん、このジレンマと日々戦いつつ自店の味を追求しているのだと思いますが、
珍しく、教科書に書いてあるようなダメなパターンがありました…残念です。
プロダクト化ラーメン店のポイント
・スープに出汁がない…か、非常に薄い
・出汁を取らない分化学調味料たっぷり
・他具材に気遣いなし
・チャーシューが機械切りでペラペラ
・麺が機械打ち(店舗開始時にはどちらだったか?)
・店が満員の割に、厨房がヒマ
・店主がホールに居る
以前のこのお店は、
・ケモノ臭がするほど濃いスープ
・ほんのり化調
・チャーシューが手切りで程よい厚さ
・麺は手打ち
・店が満員なら、厨房も忙しく活気があった
・店主が汗をかき厨房で寡黙にラーメンを作っていた
今ではもちろん「青竹打ち手打ちラーメン」とは謳えませんし、なんだか、佐野にこなくても大丈夫な品質です。
プロダクト(工業的)なラーメン…とでも言いましょうか…。
工業的ならば、
・原価率を日々下げるよう努力し、その分を利益に
・手作業を極力無くし、人件費をそぎ落とす
・価格は安くし、大量生産大量消費に対応
・消費者をマスで考え個人の嗜好は無視する
…
このような事が考えられます。
今回の佐野ラーメン店は、全くこの通りの変化をしていて困窮…あ、一つだけ違った。
価格を安くし大量生産…ではなく、価格はそのままで、大量生産…あ〜、なんだろね。
思うのですが、
「旨いラーメン」だからお客様が並んでも食べたい…と思い繁盛し評判店になった…のだと思うのだけど、
その味を改悪しちゃう…というのは、どういうことだろう?
その店の良いところを無くしちゃって、いいの?…お客さんを結果騙しちゃう…ようなものだけど???
それで良いの?…二度と来ないけど?
…忙しいから、もう来ないでくれ…ってこと???
自分たちが築き上げてきた「佐野ラーメン」というブランドに、もう楽してぶら下がりたいってことかな。
…手打ちをやめた…時点でんんん?…とは思っていたのですが。
確かに、本当に手打ち…で麺を打っている店は佐野市内にも数軒…しかないのですが…。
それなのに「青竹手打ちラーメン」と御旗を振りかざしていいのだろうか…。
…そんな土台の上で、ラーメンどんぶりをかぶって市の広報を頑張っているゆるキャラ「さのまる」は
どう思っているのでしょうか…2013年には日本一になったのに。
…なんて考えちゃう。
う〜ん、地元のお客さんを、いつも来てくれるお客さん…は眼中にない…のでしょう。
…というか、そう判断せざるを得ない状況…。
地元のお客さんが不味くて食べないラーメンを、地元としては他県のお客さんに食べてほしくはない。
単純だよね、美味しければ食べたくなるから店に行くよ。
美味しくなければ、行く理由は一つもない…縁故ではない限り。
また一つ、「店を大きくしたら、味が落ちたよね…」と言われる店が…誕生しました…。
今回の店舗は、店を大きくはしていないんだけどね…。

う〜ん、マップから外すか…どうするか思案中。
だって、市外から「佐野ラーメン」の評判を聞きつけて楽しみに来るお客さんを、落胆させたくない…。
遠いところから時間とお金をかけて、わざわざ美味しくないラーメンを食べに来てほしくない…。
ほどほど…ではなく、うまい!…と思わせるラーメンを、ぜひ食べて欲しい…
そして、できれば他の人にも勧めてほしい。
この店も、以前はそうだったのに…残念でならない。
そんな反面、佐野ラーメンを生み守り続け育ててきたレジェンドの「宝来軒」さんでは、
いまだにちゃーんと青竹手打ちラーメン…を手間暇かけて作っています。味は変わらず。
看板には「純手打」の文字。この看板に偽りはなし!
しかし、昨年から今年5月ごろにかけて、店を回していた腰の曲がった老夫婦が相次いで怪我をし、
休業していたが、復活!
宝来軒さんのモットーは「地元のお客さんを大切にする」こと…。

旨いんだよ…これが。
だから、他県から来ても旨いと思うだろうし、紹介したくなる…。
でも名店「とかの」に続いて、お店を閉める…可能性が宝来軒さんには…ある。
夜の営業は老夫婦の負担が大きいから、今はしていません…そう、お昼だけ。
違う意味での…なくなっちゃったら…残念。
お願い…やめないで。
なんだったら、何にもできないけど僕が手伝うよ…。
…そんな思いにさせちゃう味と歴史…いいよね。
これってさ、佐野ラーメン自体の首を絞め、ゆっくり滅して行くのと…同じじゃないかな?
今回は愚痴と現状を織り交ぜて書きました。
広告を含めたブランディング等を生業としてきた私にとっては
本当に残念でならない…。
書く理由は一つ。
美味しい佐野ラーメンを、食べたいだけ。
美味しい佐野ラーメンを、全国の人に食べてもらいたいだけ。
お口に合いますよーに。
2018年10月1日・記


